白とピンクと黄色に魅せられて

みかん栽培に従事して60年余り、現在はみかん狩り(極早生・普通早生・青島みかん)や、みかんの木オーナー制等の観光農園に精を出しております。みかんは清楚で純白な花を咲かせ人の心に誠実さを与えてくれます。

あぐりパーク嵯峨山苑の段々畑も以前はみかんが栽培されていましたが、試行錯誤を繰り返しながら、平成15年4月四国に旅行した最終日に坂出港を見おろす高台から見た一面の菜の花とブルーの瀬戸内海を行き交う大小の船に、松田山から見る足柄平野の光景を重ね合わせ、黄色の菜の花を栽培する(食用菜花)ことを決断し3年間試作をしました。その間に数種類の桜や紅白梅等を植栽し、4年目に仮オープンをして多勢の来園者にアドバイスを頂き、平成20年 第1回菜花まつりを開催しました。

眼下に広がる足柄平野の酒匂川の流れや、小田急線やJR御殿場線や高速道路・国道県道等、大小の車の流れに、私の見た瀬戸内海を演出してくれています。

2月から3月に掛けて咲くピンクの数種類の桜は春を待つ人の心に躍動感を与えてくれますし、黄色の菜花は潤いと安らぎと癒しの気持ちを与えてくれます。

眺望抜群なあぐりパーク嵯峨山苑の植栽された樹木も一年毎に年輪を増して大きく育って行ってくれるものと思います。

みかん園共々、末永くお引立て下されば、この上ない喜びです。

松田山みかんの里 内藤園
内藤 信明